60s USA製　ビンテージ　三つ釦　　テーラード ジャケット　エディ　スリマン

60年代のUS製オーダーメイド仕立ての三つ釦スーツです。

大変コンパクトな作りで、三つボタンにノッチドラペル、そして胸元のスクエアがやや狭くモッズ的スリムシルエットでスキニーなデニムやブーツカットとの相性が大変良いジャケットです。

特筆するのは、まずは生地でしょうか。光沢のある黒地でシャリ感のあるウール素材です。まずタキシード以外で黒地のビンテージジャケットを探すのはとても困難です。さらにアメリカ製のオーダーメイドでコンパクトなサイズ感となるとさらに貴重ではないでしょうか？

また、1番のポイントは、切羽の処理です。通常のオーダーでは袖口が開きボタンが外れる仕様の本切羽が当たり前ですがこちらは仮切羽！大変コンパクトなジャケットで、袖周りも細く、仮切羽となると完全に元Saint Laurent Paris 、現CelineのデザイナーHedi Slimane(エディスリマン)的ジャケットとなります。

というのもHediはミュージシャンのルックをコピーすることが多く、そこに本人のミュージシャン的古着要素がかなり反映されます。サンローランの1stコレクション2013FWでも三つ釦のタイトなテーラードが登場しておりさらに仮切羽でした。お金のないミュージシャンが本切羽のちゃんとしたテーラドを着ているわけがないですもんね。

サンローラン就任時のエディのポートレートでも仮切羽を確認できます。(写真14枚目参照)

ただこのジャケットに関しては安物というわけでもなく、ちゃんとしたカスタムオーダーなのでモッズ的意匠を汲み腕周りを細く仕上げるために仮切羽仕様にしたのではないかと推測されます。

ラペル周りのステッチングや縫製の細やかさなどもちろん機械縫いですが当時の雰囲気が出ている逸品です。

肩芯は薄くフィットする仕様、また背抜き仕様なのでオールシーズン着ていただけるのポイントが高いかと思います。

タグにはワシントンDCのテーラーということの記載と、あると嬉しいアメリカビンテージの定番ユニオンチケットも確認できます。

探すとなかなか見つからない肩の張らないタイトフィットな三つボタンテーラードでさらにブラックファブリック。モッズ的な要素も多く一生着ていただけるジャケットかと思います。


サイズ(実寸)
肩幅: 42cm
身幅: 48cm
袖丈: 59cm
着丈: 75cm

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